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2013年8月31日土曜日

截金【キリガネ / キリカネ】形箔

朝夜は少しづつ過ごしやすい気温になってきました。
もう今日で8月も終わり。。。。

今夏も泣いたり笑ったり。
充実していた!と、ちょっと夏を振り返りつつ。。。

まだアップしていなかった截金作業の一部分。

金箔を色々な形に抜いていく作業。
箔を紙の間に挟んで型を抜く道具で、打ち抜いていきます。






























ポコポコと打ち抜いている間は、単純作業。
調子よく黙々と作業をするという感じ。

問題なのは、この抜いたモノを使えるようにする作業が。。。。しんどい?

普段ジュエリーの仕事や、截金の他の作業をしていて「肩がこる」という事は無いのですが、
この作業だけは、どうしても肩がこってしまいます。

型抜きしたモノを、挟んである紙と紙の間から金箔を取り出す作業。
型抜きされたモノの淵は、紙が金箔を噛みこんでいるので、紙から金箔を慎重に剥がしていかないといけません。
気を抜いて油断すると、、、金箔が破けて残念な結果に。。。
























紙を剥がし終えた時には、緊張がとけて、、、
はぁぁぁーーーと大きく一息!!

あっ!しまった!と思った時には、

せっかく作った材料が、宙を舞っています。
机の上が紙吹雪のステージに変身。。。




さっ!

前を向いていきます!
秋が始まります!











2013年8月21日水曜日

截金【キリガネ / キリカネ】装飾作業

やっと、、、、。
截金らしい作業(最終段階)に入りました。

截金はもともと、仏像や仏画に施されるものです。
その作業を、「荘厳【ショウゴン】」といいます。

「荘厳」は仏語で、 『仏像や仏堂を美しくおごそかに飾ること。』

だから私の絵は仏画ではないので、、、「荘厳」とは言わずに、「装飾」。



截金は、細く截った(切った)金箔を2本の筆を使いながら貼っていきます。


















一本の筆にはニカワ(のり)を。

もう一本の筆は先端を湿らせます。
先端を湿らすことによって、細く截った金箔が筆にくっ付くので、拾い上げる為です。

細い金箔を2本の筆を操って貼る作業。地道に黙々と作業を進めるのみ。

この作業、とっても集中します。























この段階で截金が1/5ぐらい進んだ感じ。
完成までにはまだ少し時間が必要です。

























この絵が出来上がる頃には、截金画についての新しい詳細をお伝えできるかと。。。

しばしお待ちを。。。。



私の使用している和紙に始まった截金画の制作工程は下記の☆を「ポチッ」とどうぞ♪

ブログ内の截金【キリガネ/キリカネ】画作業の工程の概要 →  

截金について → 



今回の工程以外の作業はまだまだあるのですが、、、、。
(金箔を丸や三角などの形を作ったり、金箔以外の箔のことだったり、、、。)

截金画に関する一連の流れを概要ということで!!
おおまかですが、、、ブログに書いてみました。

細かいことや、技法以外の絵の題材の事などは、その都度徐々にブログにアップしていこうと思います♪










2013年8月20日火曜日

截金【キリガネ/キリカネ】画着彩作業

下図を和紙に描き、次は着彩。
下絵に色の試しをして、本番開始。

下絵は普通のコピー用紙に描いています。
和紙に着彩すると、絵具の色や、和紙特有のボコボコとした凹凸具合で、絵具の載りがコピー用紙とは違ってきます。。。























だから慎重に。。。

薄目に溶いた色を徐々に塗り重ねて色を着けて行きます。
ひたすら塗る作業。

画材は、描きたい作品のイメージに合うものを使います。

その時々の表現したいテクスチャーによって
アクリル画材だったり、日本画の顔料だったり。。。


今回の着彩に関しては、特に変わったことは何も。。。。ないのですが。。。

途中経過と言うことで(^^)。























そうそう。

実は、
今描いている絵は、数年前に展示をさせて頂いたときに発表した「ワニの涙」という作品の「もう片割」

以前描いたのは、
左を向いて指輪を噛んでいるショッキングピンク色の女の子の「ワニ」。

ショッキングピンクが、とーーてもキュート!
で、、、、その子に合う片割をどうしても描きたかったので!!

今回は右を向いているペールグリーン色の男の子バージョンの「ワニ」です。


どちらも「ワニの涙」という諺が題材です。

一般的な意味は、、、、
ワニは、涙を流して泣くということはありません。そんなワニが大粒の涙を流してなくということは、「人を欺むく」という意味があります。。。が。。。。

この絵の中ではワニの「涙」は、エメラルドに変化しています。
エメラルドは「真実」の象徴。
嘘泣きしている涙は、ワニ自身が少しでも持っているであろう「真実の部分」が結晶化してあふれ出たという涙。を表現しています。

でも今回の「ワニの涙」には、それだけじゃない、意味も込めて描いているところもあります。。。

作品の内容に関してはこの辺で。
もう少し経つと、展示の詳細をご報告できるかと思います。少々お待ちを。。。。


さぁ!!次はいよいよ「截金」を施していく作業♪














2013年8月17日土曜日

メインイベント?截金【キリガネ/キリカネ】

截金画を描く為の、重要作業(全ての工程が重要ですが。。。)

「截金(キリガネ)」という言葉の語源【金を截つ(たつ)】となっている作業なので、

いわゆる

~メインイベント!!~

にあたります。

日本画の技術書においてですが。。。
「截金」について調べてみると

「金箔を線や、四角や菱形に截つ(切る)って貼る」

という具合に、技術についてはとても大まかに「ざっくり」記されてる事が多いようです。

もうちょっと書いてあってもいいのに。。。と思うのが個人的意見。



で、、、。

金箔を截っている作業。


















金箔は一枚のままだと、截金をするのに扱いが難しいので、自分好み?に数枚を貼り合わせて作った「合わせ箔」を使います。



















金箔は金属の刃物を使って切ると静電気がおきて、金属の刃物に箔がくっ付いて上手く切ることができません。
金箔は「竹刃」という竹で出来た刃物を使います。

金箔が載っている白い道具は、「鹿台」と言って、鹿の皮で出来た金箔を切るための「まな板」のようなもの。。。


金箔を截って(切って)いて思うのですが、
一番重要な道具は「竹刃」かな?と。。。

竹刃の「刃」の出し具合で、金箔が上手く切れたり、切れなかったり。。。

竹刃はたくさん持っているのですが、「刃」の出し方が上手くいっていないのは、ほぼ出番がありません。

素材が「竹」と言っても「刃物」なので、使っていると切れ味が落ちていきます。
だから自分で刃出しをします。

これが、結構難しい。。。。
最近は金箔を切るより難しいと感じるほどです。


「刃出し」は竹刃を小刀でそぐ様に、一気に切って刃を作ります。


竹刃
























非常に解り難い感覚的表現ですが、、、。

金箔を截つ時は、「切る」というより、竹の繊維を使って「金箔を崩す」という感覚なんです。。。

そして更にマニアックですが、、、。

金箔を截つのを失敗して、もう一度同じところに刃を入れなおすと、「金属硬化」をおこして截ち難くなります。

“金箔も金属なんだな~”

と貴金属加工をする観点から思う瞬間。金箔って面白い♪



だから、竹刃は竹の繊維を出すような感覚で刃を作っています。

「刃出し」は一回で上手く出来たり!
何回やってもダメだったり。。。
そんな時は「竹刃」がみるみる瘦せ細って行くのでショックです。























細く截った金箔を、きれいに並べるように箱に納めて材料の完成です。

この材料が次に登場するのは着彩後の最終工程。

完成した絵に截金を施すときに。。。待っててね♪















2013年8月15日木曜日

截金【キリガネ/キリカネ】画下図描き

頭の中の妄想・空想・思いつきを、紙に描き落とすこと。

頭の中の風景やイメージを出来るだけ表現しようと紙に向かって漠然と描き落とします。
そして頭の中に描いたイメージの細部にフューチャーすると砂で描かれた絵が「さーっつ」と風で吹かれたようにイメージ画像が消えてしまう。。。

フューチャー出来ないのは、多分イメージが「ぼんやり」しているから。
でもその「ぼんやり感」が、何故かとっても良い気がするのです。

なので「ぼんやり感」なイメージを取り戻す作業をします。
どうやるか?
沢山たくさん、紙に描くのです。描いては消して、消しては描いて。。。。

コピー用紙にシャープペンシルで描いて、消しゴムで消す。

そんな作業を繰り返して。。。。


次にその「下図」を和紙に描き落とします。
























私は手漉きの和紙を使うのですが。。。
和紙に直接フリーハンドで描くことは殆どしません。

ケント紙やキャンバスのような紙質のものだと、鉛筆で直接描いたラインが気に入らなくて消しゴムで消してもあまり問題が無いと思いますが、、、。

私の使っている和紙の場合は、消しゴムを使うと紙の繊維が消しゴムに絡み付いて紙が傷んでしまいます。

なので、まず下絵を薄用紙に写してから、それを和紙にもう一度写していきます。



















私の絵は、最終的に「截金」を施して完成です。

「截金」を施す部分には下図が描きこまれていないので、、、。



















今はまだ、、、

殺風景。。。。











私の「小さい篩(ふるい)」

絵を描くときは、頭の中を妄想モードに。。。

と言っても、、、。
今までの自分の経験・体験や、考えや、感情、見てきたものが必ずベースになっています。

「無」からの想像・妄想なんてありえない。

それまでの自分の中のいろいろなモノ・コトを総動因させて、新しいものを生み出していくんです。

だから沢山の知識や、知らない事は自分の「引出し」を増やしてくれる。
自分をステップアップするチャンス!

自分の好きな事や興味のある事はもちろん率先して。

でも自分の幅を少しでも広げよう!と思うなら。

嫌いな事から目を背けるのは、チャンスを減らしているのかもしれない。嫌いなことは、自分で篩にかけて遠ざている。。。その篩われてしまったモノに価値があるかもしれない。

だって。。。。

いつでも私の篩いは「小さく、目(メッシュ)が粗荒い」から。

嫌いな事にも目を向けよう。











2013年8月13日火曜日

お盆 2013

この時期の昼間。
窓を開け放していると、どこかの家のテレビからの高校野球の実況放送が聞こえてきます。

あぁーーー夏!!


そして本日はお盆の入り。

今年はキュウリを収穫するタイミングが間に合わず巨大キュウリが出来上がってしまい、このまま黄色くなるまで育てて、漬物にしてみよう~なんて思っていましたが、

お盆に入って思いついたのは、、、、

そうだ!巨大キュウリで、馬を作ろう♪
大きくて立派な馬ができるじゃなぁい?

私の大雑把なイメージ的には、漫画の「北斗の拳」に出てくる「何とか王(詳しくないので分からないのですが。。。」が乗っている大きい馬を想像してみました。

これだと、馬に乗ってくるであろうご先祖様も大きい馬で、ちょっとリッチな感じかも???























画像だと、あまり大きく見えないですが、

このキュウリの全長、、、、30cm定規では測れず。

改めて計測の30cm越えの33cm!!でした~。

山梨では、この「キュウリの馬」と「なすの牛」に、生うどんで作った「手綱」をつけて完成します。

この時期はスーパーで「手綱」を無料で配っているので、お買物をしがてら貰ってきて、それぞれの首のあたりに「キュッ」と結んで完成。でも手加減なしで「キュッ」と結ぶと、生うどんなので、「プツン」と切れちゃうんです。

では夕方になって、日も落ちて来た事ですし、、、そろそろ「迎え火」を焚いてお迎えしようかな。


















2013年8月10日土曜日

涼しい場所、にゃぁ~?

立秋とは名ばかりの猛暑の再来。。。。























涼しい場所を探す名人(名猫)の家猫(メル/♀/13歳)もそんな場所を探せずに、、、

どうやら「バタッ」と行倒れたようです。
























お盆が終われば、ちょっとは涼しくなるらしい?
もう少しの辛抱と、今年の残り少ない夏を楽しもう♪






2013年8月5日月曜日

夏の風景

8月に入って、激暑な日を待ち構えていたのですが、、、。以外とそうでもないような~。
最近は夜間、ちょっとだけ涼しく感じます。
といってもやっぱり寝苦しいには変わりありませんが、、、。

網戸や、簾や、扇風機やらを駆使して、どうにかエアコン無し生活を送っています。。。。

そんな中、庭には2日程前に夏スイセンが咲きました。
























花が咲く前の蕾は、黄色から先端にかけて濃いピンク色のグラデーション。
開くと淡いピンクでかわいい。

でも私は、この花は蕾の時の方が好き。蕾の時の方が、形が美しいからかな?蕾の写真を撮っておけばよかった。。。























そして、窓の簾のには、日差しを避けるように、バッタがチョコンと涼みに来ていました。

バッタ君。君も暑いのね~。何だか遠くを眺めているよう。

目線の先にはきっとこんな風景?
























近くの蓮の池をながめているのかな~。。。

なんてね。

あさっては「立秋」。
もう秋なんだ~

と、なんだかちょっと切なくなった。。。。。









2013年8月2日金曜日

カーネリアン・ジュース

私の好きな宝石で「カーネリアン」という石があります。
カーネリアンは、オレンジ~赤~赤褐色にかけたカラーバリエーションを持っている石。

その中でも特に私はビビットなオレンジカラーのカーネリアンが好き。
(他の色でも、明度の彩度の高い色が好きですが)
























カーネリアンは日本名だと「赤メノウ」。

今年の梅で、そんなきれいなカーネリアン色のウメジュースが出来ました!
わーい(^^)
























以前、宝石彫刻の職人さんが、私が毎日身につけているお気に入りのネックレスのカーネリアンを見て、「その石きれーだなぁ~その原石あるなら譲ってくれ~」なんて言われたこともあるほど、発色のいいカーネリアンみたいな色のジュース!(ウメ酢はこんな色じゃなかったなぁなんでだろ?)



でもこれは、さっきまでたくさんの砂糖の中に漬け込んであったので、とーーっても甘い。
原液では甘あまです。

氷をたくさーん入れて。水とか炭酸とかで割って飲むと、甘ずっぱくて、ビタミンたっぷりでなんだか元気になって~。

この夏も乗り切れソーーー。

今年の梅は大きさ、質共に本当に良く生ってくれました!

自然のそのままの色。
光に透けると、本当にきれい。

魅惑的な飲み物。