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截金(キリガネ/キリカネ)のこと

【 太陽は万物にそそぐ 】

oro di ocoのパッケージラベルでご覧頂くことが出来ます。
太陽から出ている放射線のところに截金が施されています。




■ 截金(キリガネ)  

截金(きりがね)は古くは飛鳥時代から仏像装飾等の技法として用いられ、法隆寺や東大寺の「四天王像」、正倉院御物の「新羅琴」などに見る事が出来ます。平安時代に最盛期を迎えますが次第に衰退し、京都の本願寺庇護のもと少数の截金師に伝承されておりました。
 
技法的には、金箔を重ねて厚くしてから、鹿皮の台の上で帯電を防ぐ為の竹刀で細く切り分けていきます。それを二本の筆を操り、一本づつ貼っていくというものです。現代では工芸品や茶道具などに応用され始め評価が高まっている技法です。
 
 私が学生の時に人間国宝である(故)江里佐代子氏の工芸作品集を拝見する機会を得て、一目でその魅力に引き付けられました。
 とても緻密で、優雅で、繊細で、、、。目からウロコとは、このことか!!とそのときの衝撃と感動は今でも鮮明に覚えています。

 それ以来、ジュエリーと、截金に向き合い、少しづつ制作活動をすることとなったのでした。



 


■ 截金の制作について 


「ジュエリー」と、「截金」。
どちらも想像力が必要不可欠。

ジュエリーは、3次元空間。
截金は2次元空間。

ジュエリーと截金の作品を作り上げて、「自分を表現する」という意味で最終目的は一緒です。

しかし私の中で、その2つはの創造の過程は全く違うんです。。。。

ジュエリーを考え、制作する間は、截金の事は殆ど考える事はありません。
そして、截金の制作期間はジュエリーを考える事もありませんでした。
というか、出来ないかったのです。
何というか、私の中では全く違う思考回路。全く違うチャンネル。
困ったことに、2つを切り替えるのに、結構時間がかかってしまっつたり。。。。

でも、どちらも私の表現。
2つの融合で、より世界観を作りたいと常日頃思うのです。

そして、私の人生のステップを一段上がるべく!!

(今まではジュエリー制作期間と、截金制作期間を同時進行ということは無かったのですが、、、、。)

更なる自分を追及する為に、少しづつ始めよう。

まずは小さい1歩から。小さく決心するのでした。