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2013年5月22日水曜日

好きな感覚

今私の暮らしているお家はどうやら100年ぐらい経っています。
家のいろんな部分は傷みも激しいところもあり、ちょっと痛々しい感じの部分があったり。。。
夜寝るときに電気を消すと、壁の隙間から、外の街灯の光が見えたり。。。。

だから冬は隙間風がスゥーーっと入ってくるので、お家の中はなかなか暖まりません。寒がりの私にはちょっとキツイです。
その反面、夏は以外と涼しく、クーラーなしで過ごすことが出来るので(そうは言っても普通に暑いですが)、過ごしやすいのでプラス、マイナス、ゼロ。といった感じでしょうか?


















さてさて前置きが長くなりました。

先日知り合いのおばあさんが泊まりに来たときに話してくれたお話。

おばあさんは88歳。
そのおばあさんが女学生の頃のお話。

おばあさんは、当時神戸の芦屋に住んでいたそう。
町には電話が数個しかないような時代だったとか。

それは冬のこと。
雪が降りそうな日の寒い朝。
当時女学生のおばあさんが学校に行く前にお母さんが「今日は雪が降ったら、学校が終わったら芦屋の喫茶店で待ち合わせをしましょう!」と嬉しそうに誘うのだそうです。

雪が降ると、お母さんと楽しいデート。雪が降らないと?デートはなし?
寒くて外に出るのも嫌だけど、そんな日は学校が終わるまでちょっとしたワクワク感があって、学校に行くのも嬉しくて、半日は楽しい気分で過ごせるに違いありません。

雪のチラつく寒い日に、当時のおしゃれな喫茶店で、暖かい薪ストーブと、暖かいコーヒー。そして冷たいアイスクリーム!!
想像するだけでハイカラです。
そして今考えているよりも、はるかに贅沢な事です。

その時代の、ガス灯だったり、舶来品だったり、明治から大正、昭和初期の時代のロマンに憧れます。

その頃の恋愛の話とか、ちょっとしたワクワク感。
聞いてる私も嬉しくなってしまうような。

ちょっと香りを感じられるような素敵な感覚。

そんなおばあさんは、私の家に来ると当時住んでいた家を思い出すようで「落ち着く」と言ってくれます。

























きっとこの100歳ちかい家にも、たくさんのロマンが沁みこんでいるだろうな。

そう考えると感慨深いものを感じる。。。。。

今日この頃です。