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2016年8月21日日曜日

プラチナで作る

先日は「純金」の加工についてお話させて頂きましたが、今回はその続きで、「プラチナ」のことです。

10年以上前の話になりますが。
私の仕事はプラチナでジュエリーの制作する事がほとんどでした。

プラチナは金よりも融点が高い金属です。
加工の際に火を使う時は普通のガスバーナーではロー付けの作業温度が低いので高温になる酸素バーナーを使用します。

高温での作業。
プラチナを熱していると、金属に熱が溜まり眩しい光を発します。























この光。
太陽を直で見ているぐらいの光量でしょうか?
この眩しい光を直接見ていると目によくないので、防護メガネをしての作業です。


いまは、9月のプロ向けの展示会に出展する作品を制作しているのですが、、、。
今回はプラチナの作品を作っています。

“プラチナ”と言っても、品位や、割金の種類で金属の性質が変わってくるのですが、私はPt900という純プラチナに10%パラジウムが入ったものを使用しています。


今はPt900を使ってパーツ(パイプ)を加工。
まずはプラチナの角材を延ばして、パイプを作る為の板を加工。



















ローラーで加工したプラチナの板材を必要な幅に切り揃えます。

























そしてプラチナ板の切りはしを整形。


























引き抜き加工で板からパイプ状にしていきます。
この板からパイプに変化させる工程は力もいりますが、その変化が面白くて~、やっていて楽しいので好きな作業なんです!!

出来上がったパイプは必要な長さに切りパーツとして使用します♪


そしてパイプ作りと並行して、チェーン作りも。



















プラチナの角材から、楕円の断面の線を作りました♪
その楕円線を、丸めて、切って輪環にして、、

その輪環を繋げて、ひとつづつロー付け。。。。
チェーンが出来上るのでした。

太めでモリっとしたデザインの手作りチェーン。
なかなかカワイイチェーンです♪
これも作品の一部に組み込まれます。




展示会は9月1日から。。。。
9月の展示会の1つ目です!!
日にちも押迫ってきました(汗)~。

完成が間近です!