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2013年10月2日水曜日

にじみ出る

本日は街中にある「紙」を取り扱っている商店に買物へ。

多分この町にずーーーと前からある老舗のような気がします。

なぜ「気がするか?」というと、、、、。
この人の少ない商店街で紙の専門店をなりわいとしているから。。。?


最近の日本全国に共通するいわゆる深刻な商店街過疎化事情のがその付近の商店に漂っています。。。

知り合いのおじさんに、50年近く前はこの町が繁華街だったという話を聞いたことがあります。
当時は夜になると、大勢の人が繁華街にあふれ出し、すれ違う人と肩がぶつかるぐらいだった。。。と。

今ではどんなに人が繰り出しても、肩がぶつかるなんてありえない光景だ。。。。

そんな当時。
この町にたくさんの人が住んでいて、いろんな職種の商売が繁盛していたんだろうと感じます。
店の周りには、結構な種類の卸問屋があったり、今ではあまり需要がなさそうな業種があったり。
逆に、今必要と思われるハイテクな店がない!!!

そう考えると、何だか面白いかも!


さて、紙の専門店の話に戻ります。

以前そのお店を訪れたのは、12年程前。
そのときも本日と同じモノを求めて訪れました。

12年前は全く気にならなかったのですが、、。
店に入ると、店の中は「タタキ」と1段上がっている「上がり」のようなスペースになっていて、上がりのスペースにお客は上がりません。
上がりの奥には棚があり、その棚の中には着物のように包まれた商品の紙がたくさん積まれてありました。

今となっては以外と珍しい光景かも。
きっと今の高校生とか、中学生には古いけど目新しい光景かもしれません。
(私は懐かしさを感じました。)

お店の亭主であるお爺さんに欲しいモノをお願いしたところ、、、。
最近では買い求める人がいないようです。
未だ開封されていな麻紐で縛られた古い包みを私の目の前で解いてくれました。

お爺さんは私がそれを買い求めることがとても意外で不思議だったらしく?
とても丁寧で上品な口調でその使い方を説明してくださいました。

その話方は、物腰のやわらかい口調で、かつ聞きやすい、はっきりした口調。
例えるなら歌舞伎役者さんが談話している感じ。。。

このお爺さんからにじみ出る雰囲気は、ずーーーとココで、こうやって商売をしてきたんだなぁ~とやさしい声を聞きながら何だか分からない安心感に私を包んでくれました。

うーん。
やっぱり老舗だ。