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2014年4月29日火曜日

純金て・・・。

ジュエリーを制作していると、「gold」を扱うことが頻繁にあります。
でも、「純金」そのものを使って製品にするということは殆どありません。

以前から私のとっても興味のあるインドの細工技法。
インドのそれは純金を使う技法で、いつかその技法をつかって作品を作ってみたいな~と、図録を眺めて思いをはせる日々が続いています。

知合いのインドの方にこの技法はどうやるの?と聞いたことも。
その人は石を売る業者さんなので、加工については全く興味がなく、さぁ~とい言われるだけ。。。

頑張って調べても、さすがに細かい説明のノウハウは探せていません。

純金特性を生かして作ることはわかっているんですが。。。

で、純金のいろいろな化学特性とかも調べてみたりして。
知っていること、知らないこと。
新しい情報など。たくさんありすぎて読みきれません。

純金に興味があるもう一つの理由は、やっぱり「截金をするから」ということもあります。
金箔も奥が深いんです。

金箔も純金特性を最大に生かした「技」ですもの。。。


なんでこんな話を書いているかというと

だいぶ前のことですが、、、
初めて純金で作る仕事をしてみました。
ジュエリー製作において、純金は金を調合する時に使うぐらいで、製品を作ることは実は初めて。

「純金は軟らかく製品にするのが難しい」と言うのは頭では理解しています。

制作する形自体はそんなに難しいものではありません。
軟らかいので力加減を注意するとか、キズをつけないなど。
普段の制作よりかなり気つかって取り扱いました。。。
で、なんとか形になりました♪



















しかし問題はそこからでした。
最後の仕上げがなかなかの曲者!!!

いつもの磨く仕上げ方だとどうにも光らない!!!


なんてこった~。。。。と、、、。
純金の仕上げ方を検索。
「地道にへらを使って光らせる」。と。。。他に良い方法は無いか?工芸の本を引っ張りだしたり。

研磨剤や道具もいろいろ試してみたり。

最終的には、やっぱり地道にへらで押えて「ヘラ仕上げ」。
それも金属製のヘラではなく、学生の頃に自分で作った石でできたヘラで。。。

その頃は、こんなものいつ使う?と思いながら石を削ってヘラを作ったこと思い出しました。
十数年を経てにやっと登板した道具です。

そして、昔ながらの「とのこ」で手でやさしく磨いて、ようやく仕上りましたとさ(^^)

昔ながらの技術。経験。
すばらしい。