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2013年11月28日木曜日

「焦げ」と「宝石」の関係

たまーーーに、お鍋を焦がしてしまいます。

気に入ったお鍋なので、よく使います。
そのお鍋は、なぜかいつも同じ場所が焦げます。
なぜにいつも同じ場所?と、とても不思議に思っていました。

そしてはっと気がついてしまいました!
これって、もしや、この鍋に「焦げ結晶の種」が出来ているってこと!?

「焦げ結晶の種」といっても、普通の人には何のこっちゃ?ですよね。。。

きっと鉱物マニアの人にしか通じないかもしれません。


「合成宝石」というものがあるのですが、これは人間が天然の宝石と同じ成分と結晶(構造)で人口的に作り上げたモノのこと。

この「合成宝石」を作るときには結晶構造をつくる基盤となる「種」を使います。

この種の上に種と同じ成分の材料を高温高圧で降りかける?と、、、。
あら不思議、その種の上に合成の宝石が出来上がっていくのです。

この原理から推測です。

私のお鍋には、いつか気づかぬ間に焦げ(炭素)の「種」が出来てしまっていて、その焦げの「種」の上に追加で食材を焦がしたものがのって、よって「コゲコゲ」が発生!!

なんて!アメージング!


そうそう。
宝石の学問では「結晶が成長する」という言葉もあるのですが、、、。
(宝石をじっと見ていても大きくなるわけではありません。。。)

この言葉を聞いたのは、「結晶学」という授業で。
宝石の勉強を始めて間もなくの事。

宝石=結晶ということまでは理解できたのですが、、、。
その結晶が成長する?いわゆる、宝石が大きくなる?意味が分からーん!
という具合。

全く意味不明で、聞いたときはショッキングでした。

それに加えて結晶系とか、方向性とか、当時は全く頭に入ってきませんでした。
そして、結晶学の授業が大、大、大嫌いになりました。(教授ごめんね。今は好きです♪)


あれから、だいぶ年月も過ぎ、、、。
長い時間をかけて私の頭に入ったようで、今では理解出来ていますよ。

あのときの大、大、大嫌いな結晶学で、焦げの話をしてくれていたら、身近な話題で、親しみも持てて、大嫌いぐらいで済んでいたかもしれないなぁ~。

あっ。
でもやっぱり、普通の方には分かり難いマニアックな話かもしれません。